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今回は「屋根の形状と防水について」ご紹介します。
屋根の形状はシンプルなものほど防水上は有利です。
棟や谷が多く屋根の形状が複雑だと、施工が難しく雨漏りの原因になります。
屋根勾配も重要
屋根材の種類により、必要な勾配が異なります。
瓦屋根で4寸以上、化粧スレートや金属板で3寸以上、金属瓦の瓦棒葺きで
1寸以上が必要となります。
屋根材の種類と施工方法により、隙間のあき具合が異なるためです。
例えば瓦は、暑く曲線的な形のものをずらして積み重ねているだけであり
重ね代も短いため、隙間から雨水が侵入しやすくなります。
そのため大きな勾配が必要です。
屋根材の種類だけではなく、屋根全体の大きさにも配慮が必要です。
屋根が大きくなると軒先部分に流れる雨水の量が増えるため、勾配を大きめにとります。
ケラバ部分では雨水の吹上げにも注意します。
屋根材は滑り台のように雨水を流すことが役割で、雨水の侵入を完全に防ぐことはできません。
屋根材の下にあって、屋根材の隙間などから侵入してくる雨水から家を守るのは
ルーフィングの役目です。
ルーフィングがあることで、野地板などの木材に雨水が吸収されるのを防ぎ、雨漏りを防止します。
ルーフィングの一つであるアスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした
フェルト状の原紙にアスファルトを浸透・被覆し、その両面に鉱物質の粉末を付着させたものです。
主にアスファルト防水や屋根などに用いられる防水・防湿材料です。
雨漏りしやすい場所
ルーフィングシートの貼り付けにおいて
壁面との取り合い、谷、トップライト、煙突、屋根窓まわりは
雨漏りが生じやすい場所です。
通常、2重に捨て張りを行います。
谷部では幅1000m以上を全長にわたって捨て張りします。
屋根の形状と特徴
参考:住宅外装メンテナンスの基礎知識
https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798069227.html
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